俺たちの戦いはこれからだ!~これまでとこれからのSexyZoneについて~

2016.12.26* 一度非公開にしたものを再度公開しました。

 

先日SexyZoneのコンサートツアー、「Welcome to SexyZone tour」大阪公演(オーラス)に行ってきました!公演後にぽやっと浮かんだことを覚えているうちに書き留めたいと思います。一言で言えば、「”セク鬱*1”の終わりを告げたコンサートでエモくて最高だったけど、これからが勝負」だと感じました。

 

今回のツアーは2月に発売された4枚目のアルバム、「Welcome to SexyZone」を引っ提げてのツアーです。

 

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前置きですが、約2年前SexyZoneにジャニオタ処女を捧げた私は当然のことながらジャニオタ歴も浅く、他のグループのコンサートに行ったことがありません。

ついでに言えば昨年春の「Sexy Power3 tour」を(私的な事情もあったんですが)主にセク鬱を理由に蹴った私にとって、今回のツアーが初めての「5人のパフォーマンスを見る機会」でした。今回のコンサートを他との比較で考えられず絶対的な評価しか出来ない!!悔しい!!

他のグループのファンの方々やジャニーズファンじゃない方には、こんな陰気臭い回想ブログじゃなく、ぜひ「これからのSexyZone」に注目して欲しいです。SexyZone本人たちもそれを望んでいると思います。だってそういうツアーだったから。

 

 とにかく、思った事を率直に書きたいと思います。エモくて暗い思いの丈をコンサートの余韻引きずるパッションのままにぶちまけたので細かい構成や演出についてはほぼ述べていませんが、SexyZoneのファンのみなさんが共感してくれれば幸いです。

 

 

前のめりの強い意志を感じた

 座席はスタンドN後列、会場全体をざっと見渡せて、前方のスクリーンも見やすく、メインステージを真横から見れるとても良いお席でした。

  • (物理的に)めっちゃ前出てる

 コンサート前半戦、メインステージでの「Celebration!」や「Make my day」の時だと思います。「横一列なのにバラバラだなあ~(笑)」と思いながら真横から観ていたのですが、この時はビックリ、そして感心しました。「えっ落ちる!!!危ない!!!下がって??!!!」って位、つまり、つま先がステージからはみ出る位前に出てるメンバーが複数いるんですよ(たぶんケンティーと聡ちゃんだったと思います)。実際はステージのもう一段下がった所にスペースがあるので落ちはしないんですが、メンバーの「少しでも前に出て、会場を盛り上げたい」という意志が伝わりました。ほんの少しの事ですが、スタトロや花道の至近距離でファンに求められるから一歩踏み出すのではなく、センステでのことだったからこそ印象的でした。

 

  • 思いが表情から見て取れた

  コンサートの後半、赤いコートを着た勝利くんは自身が作詞したソロ曲「Last winter‘s night」をセンターステージに一人立ち、アコギ一本で歌っていました。Jr.は居なかった気がします(間違えてたらすみません)。歌詞を一部引用します。

泣かせてごめんね

ほんとにごめんね

謝るしか 今の自分には出来ない

真冬の寒さは僕らが消すから

春になり笑えるかな あの日より

Last winter's night

 会場全体が、セク鬱を乗り越えて応援してきたファンが、佐藤勝利ただ一人に注目しこの歌を歌う姿を見守ること。そこに大きな意味があったと思います(平たく言えばめっちゃエモかった)。何よりも、この歌詞の内容そのままを伝えようとする繊細で張り詰めた表情に心打たれました。セク鬱当時は勝利君の不安定な表情を見ては、「勝利君大丈夫かよ…」と不安になっていたのですが、今回は違いました。アコギを弾くその手や、真っすぐ前を見つめる表情が触れれば全部壊れてしまいそうで、ぴんと張った一本の赤い糸のようで、気付けば「頑張れ、勝利君頑張れ…」と心の中で応援していました。

  そしてもう一曲。本編ラスト「Congratulations」。聡ちゃんとマリちゃんは今回のツアーで初めてこの曲のソロパートをもらいました。そして見せた聡ちゃんとマリウスの表情。これもソロ曲の勝利くんのように、今までの努力と、乗り越えてきた困難を噛みしめるかのような顔をしていました。これも歌詞の大好きな部分を引用しておきますね。

変わりゆく時代の中でも 変わらないでよ

 

Don't worry my friends 努力は裏切らない

Don't worry my friends 叶わない 夢なんてない

アスファルトにだって 焼け野原にだって

誇らしく胸張って 大きな花

咲かせてやれ

  よく分からないと思うんですが、聡ちゃんは「努力は裏切らない、叶わない夢なんてない」って表情で、マリちゃんは「誇らしく胸張って大きな花咲かせてやれ」みたいな表情をしていました。本当に表情で魅せるのが上手でした。

 

 今までのコンサートやファンミーティングの様子などを映像で見ていると、SexyZoneは「物理的に距離が近い」グループなのかな、と思っていました。ですが、大阪公演は「精神的な距離の近さ」を感じた気がします。

 私はメンバー同士の絡みや、(自分で持つのは恥ずかしいけど)ファンサうちわのおこぼれを貰うこと、手を振ってもらうことに大いに期待していた部分がありました。ですが、大阪公演ではそれよりも張り詰めた表情やはっちゃけた笑顔、ぱっと出た言葉、そしてパフォーマンスにメンバーの意志を感じ、心を掴まれ、それが非常に印象に残っています。ファンサはあくまで「サービス」であり、メンバー同士の絡みもまた「サービス」です。その「サービス」に大いに期待していた自分も恥ずかしい限りです。しかし、オーラスは「一人ひとりの表情や言葉、パフォーマンスで魅せ、メンバーの思いが伝わるコンサート」を楽しめたことに非常に満足しています。

 

 やっと信じていいんだ、というか、信じなきゃいけない

 私がオーラスで一番印象に残ったのは、ダブルアンコだかトリプルアンコだかで言った、ケンティーと勝利君の力強い言葉です。ニュアンスですが、こんな事を叫んでいました。

健人:大丈夫!!大丈夫だよ!!!5人は大丈夫だから!!大丈夫!!!

勝利:みんなでテッペンとろうね!!!

 

 ケンティーの「大丈夫」を連呼する必死な姿、その表情を見て、「ああ、私もメンバーのすべてを信じなくちゃいけない」と強く強く思いました。

 

  グループのメンバーが格差のない衣装を着て、みんながソロパートを貰えて、横並びで歌う。これが「当たり前」で「普通」の姿なんだと分かっていながら、やはり私にとってはとても「特別」なことでした。「特別」だったから、横並びや円になって向かい合って歌い踊る姿を見て感動したんだと思います。

 ですが、11月の「カラフルEyes」リリースイベント以来半年近く、CDで言えばシングル2枚、アルバム1枚分は5人の活動が続いています。それでも未だに5人横並びが「特別」だと感じていたのは、(格差が微妙に続いている影響も十分にありますが)私が「SexyZoneのすべてを信じ切れてないから」だからだと思います。だから、先日発売したシングル「勝利の日まで」の売り上げが激減したことを気にして、「また3人体制になるかもしれない、聡マリ奪われたりするの?もっと買わなきゃ」と強迫観念を持っちゃうんです。「今は幸せだけど、これからどうなるか分からない」とか考えちゃうんです。最低だと思います。

  でも、あの頃の活動に関して多くは語らなかったケンティーが、「大丈夫」だって必死に言うんだから信じられる。この幸せは「特別」じゃなく「普通」になっていく、これからも5人を応援していけるんだ、と安心しました。(ちなみに現場ではこの言葉でボロ泣きモード入りました、めっちゃほっとしたんだと思う)

  そしてそれと同時に、メンバーがファンに感謝し信じてくれる分だけ、私たちも彼らを信じなくては、と感じたのです。勝利君の言葉で、メンバーはこの5人で本気でテッペン目指す気で、私たちにそれを見せる気満々だって気づいたんです。そんなメンバーの事を信じ切れてなくて本当に申し訳ないです。

 意地や強迫観念で応援するのではなくて、輝くセクゾンが見たくて、テッペンとる彼らが見たくて、それを理由に彼らを応援しないといけない、そうしたいと強く思いました。

 

「ここから始まる SexyZone」

 5人でいることが「特別」から「当たり前」になること。それが意味するのは何でしょうか。

  3人と2人に分かれて活動していたこと。聡マリがJr.のような扱いを受け格差をつけられていたこと。あの頃の気持ち、痛みは忘れられないし、忘れたくもありません。「かわいそうだと言わないで」と言われようが、私にとってあの頃のメンバーとファンは余りにもかわいそうで、多分これからも笑い話にはなりません。その点は譲れません。

 でもそれと同時に、あの活動を通して聡ちゃんとマリウス、そしてメンバー全員が、グループ全体として成長した。パフォーマンスもグループの絆も、全部一まわりおっきくなった。これは、私が強く感じることであり、認めていきたいことなんです。本当にしんどくて、ファン辞めようかなと何度も思ったし、何度も泣いたけど、無意味なことじゃなかったんです。「もっと別の方法があったのでは…」とは思いますが、悔しいけどはっきり言ってしまえば、今回のコンサートは、セク鬱を耐えた後だったからこそ、5人でいることが「特別」だったからこそ、私はメンバーの表情や言葉に心打たれて、これだけエモーショナルな出来だったと言えます。

 つまりこれを裏返すと、"セク鬱"を一度終わりにして彼らを信じ切ること、5人での活動が「当たり前」だと全面的に認めていくということは、「SexyZoneが5人であること」の価値が薄れていくことも意味します。次のツアーでの課題点はここだと思います5人であること自体が評価される「Safety Zone」を飛び出した上で、どんなSexyZoneを見せていくのか。何を強みにして、何をどう見せていくのか。言うなれば「セク鬱を乗り越えたエモーショナルな気持ちを利用して盛り上がったコンサート」を超えるものを、彼らは作り上げなければならないのです。「5人揃ったじゃん!良かった!」じゃ駄目なんです。「SexyZoneカッコいい!すごい!」と沢山の人に認められなきゃテッペン取れないんです。まだまだ未知数ですが、それが出来ると私は信じています。信じるって決めたので。あと若いし。先は長いし。可能性は無限大です。

 

何だか先日更新された風磨くんの薔薇色の日々*2と言ってること同じになっちゃいました。本当に「整理&浄化」のコンサートだったなあ、と。テッペン登り始める一歩目は本当に今なんだと思います。売り上げの落ちたシングルのこともちょくちょく気にしながら、たまに後ろも振り返りながら、基本は前向きに彼らを信じて、これからもSexyZoneを応援していこうと思えたコンサートでした!一緒にテッペン目指そうね!おわり!

 

追記

ここまで読んで下さった方で、例えばVS嵐を見てSexyZone気になってきたな、という他G担の方がいらっしゃいましたら!テレビで見かけた時にでもいいので、これからのSexyZoneを見守ってあげて下さい。若くて可愛くて顔が最高です。そしてよろしければ5月3日発売のシングル「勝利の日まで」もよろしくお願い致します!個人的には初回盤A(1500円)にわちゃわちゃしたメイキングDVDが封入されていますのでオススメです。

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*1:「セクシー鬱」の略。15年11月までのSexyZoneが格差売りをされていた時期の事を指す。

*2:Johnny's webで連載しているSexyZoneのブログのこと。風磨くんは更新をサボりがちだが、オーラス翌日はちゃんと更新して思いをぶつけてくれました。